2025.06.01
コラム
クロス(壁紙)の選び方

クロス選びって簡単そうで奥が深くて難しい!
沢山のお客様とクロス選びをしてきた経験から、感じた事をまとめてみました。
分かりやすく解説する為、3Dパースを使って解説していきます。
参考にしてくれたら嬉しいです!
同じLDKのパースで、テレビ背面のアクセントクロスのみ、変更してみました。
床材は同じにして、比較しやすくしています。
明るいオークの床に、ホワイトとブラック基調の家具。
縦型ブラインドでスッキリとまとめたシンプルモダンなお部屋です。
その場合に考えられるアクセントクロスとは?
人気のアクセントクロス8パターン作ってみました。
1.↓壁の幅を強調するべく、横方向のグレーの石張り風クロス。
テレビボードの側面がブラック、テレビもブラックなので馴染がよく、ソファやテレビボードの扉のホワイト、ダイニングテーブル天板のホワイトを、浮き立たせる効果があります。石目柄のクロスは今ひとつ好きでないという方も一定数おられるので、その場合は、エコカラットや石張りパネルをおススメします。

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2.↓こちらは、モダンな幾何学模様のブラックのクロスです。
地模様のブラックより薄いグレーのサークル模様の為、べた塗ではないお洒落な雰囲気を感じさせてくれます。大胆さも感じるシンプルさが、合わせやすいクロスです。テレビボードのホワイトがクロスのブラックに映えて、浮き立つ効果もあります。

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3.↓人気の石張り風クロスですが、大判のグレーのグラデーションとブラック、ブラウンといった複数の色が混じりあう為、表情のある高級感と奥行を感させてくれるクロスです。大判は、ある程度、広い面積の壁に適しています。

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4.↓無地のシンプルなクロスで人気なのが、グレー系クロス。インテリアではグレー系が不動の人気です。テクスチャーは、3Dパースでは分かりにくいですが、石目調、織物調、塗り壁調など、色々あります。グレー系と一口に言っても多くのクロスがありますが、今回は、ライトなグレーで、床材とのコントラストを意識してチョイス。クッションカラーの選択肢が増えるアクセントクロスです。

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5.↓石張り風クロスです。一時は人気がありましたが、一部の方によく好まれる柄です。明るいホワイトの地に薄いグレーの斜めの石の筋が走る動きのある石柄です。大きな壁面に向いている柄です。クッションカラーも合わせやすいです。

石目柄のクロスがお嫌いな方には、石を薄くスライスしてパネルにした仕上げ材を貼る事をお勧めします。例えば、ストーンべニアタイルという商品がアドヴァン様から発売されています。色々な柄がラインナップされていて、本物の石をスライスしているので、光があたった時の素材感がクロスとは、全く違います。素敵ですね!定価で¥11,880/㎡です。シートなので曲面にも施工可能。重量もわずか0.3Kgという軽さ。本物の石を貼るのはなかなかお値段的にも、施工的にも大変ですが、安くてお洒落ですね!
(アドヴァン様 HPより抜粋:https://www.advan.co.jp/eshop/items/MSF-200/)

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6.塗り壁風のクロスです。グレー系ですが色は色々あります。石張り風やタイル張り風のクロスに較べると、塗り壁風クロスのテクスチャーはよく再現されており、微妙なニュアンスカラーも多くお勧めです。リーズナブルで、貼替も出来るので良いですね。但し、何度も貼替すると下地がぼこぼこになり、クロスの仕上がりが汚くなる事や糊の食いつきが悪くなるので、3回までが限度のようです。下地から変えるのであれば問題は無いです。

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7.モダンさを感じる木目柄のクロスです。木目のクロスも最近では、厚手の物も増えてきていますがまだまだ、厚みが薄いクロスも多いので選ぶ際には、下地の石膏ボードの継ぎ目や壁の不陸が光のあたり具合により、目立つ場合がある事をご承知おき下さい。


↑木目のクロスと合わせ、テーブルスタンドやフロアスタンドを木を取り入れたデザインにすると、より素敵な仕上がりになります。
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8.明るいブルーのアクセントクロス。全体的にホワイト系の色の分量が多いので、相性の良いブルーをアクセントクロスに取り入れてみました。テーブルの上のお花や、クッションにブルーやバイオレットを差し色で入れ、アクセントのブルーと引き合うようにすると統一感が一層アップします。

如何でしたか?ほんの一例ではありますが、クロスの柄により、同じ家具、同じ色の室内でもここまで雰囲気が変わるのだという事がお分かりいただけましたでしょうか。参考にして頂けたら嬉しいです。